名称:コチニール色素

別名:
カルミン酸色素

分類:
合成着色料

使用されている食品例:
ハム、かまぼこ、清涼飲料水

危険度:

モンスター名:コチニール

【詳細説明】

コチニール色素は、昔から世界各国で使用されてきた赤色の色素です。コチニール色素は、サボテンに寄生するカイガラムシ科エンジムシ(臙脂虫)の乾燥したメスの死骸から、水またはエタノールで抽出した色素です。原産地はサボテンの生息する中南米の砂漠地帯で、ペルーが主な原産地です。 光や熱に対しては強いですが、酸性ではオレンジ色になり、アルカリ性では赤紫色です。たんぱく質が豊富な食品では、暗い紫色になってしまうのを防ぐために色調安定剤(ミョウバン=硫酸カリウムアルミニウム)などの他の添加物が追加されていることもあります。

モンスター発見場所

ハム、ソーセージ、かまぼこ、清涼飲料水、アイスクリーム、シャーベットなどの氷菓、キャンディ、ジャムなど。 コチニールとの記載がない場合も、別名である「カルミン」という表記に注意してみましょう。

ハンターからの一言!

多くの国で使用し、その安全性については生殖発生毒性試験、催奇形性試験、発がん性し検討等によって詳細に検証されており、FAO/WHO 合同食品添加物専門家会議(JECFA)やEUでは1日摂取許容量(ADI)を 5mg/kg・bw/day、体重50kgの人であれば250mg以下としています。 コチニール色素は、食品だけでなく医薬品や医薬部外品、口紅やアイシャドーといった化粧品にも使用されている商品があります。コチニール色素によると考えられる蕁麻疹,鼻炎,下痢,アナフィラキシー等のアレルギー反応に関する多くの症例報告があり、原因についてはコチニール抽出物中のたんぱく質がアレルゲンとなっていると考察されているが確定的な結論は得られていないようです。 これまでに、赤色の色素を含む化粧品の使用でかゆみのあった女性が、コチニール色素を含む食品を食べたところ、呼吸困難をともなう重篤なアレルギー反応を示した事例報告もあるそうです。